やっと引っ越しが決まりホッとしたのもつかの間、今度は引っ越し準備が待っていますね。
そんな方のために、この記事では引っ越し準備の退去までにやることを時系列形式でわかりやすく解説していきます。
いつ何をやるべきかが分かれば、引っ越し当日に慌てることが少なくなります。
これを読んで、準備万端スムーズにお引っ越しをしちゃいましょう!
引っ越しが決まったらすぐにやること
引っ越しが決まったらまずは退去連絡、そして引っ越し方法や日時決定、並行して少しずつ使用頻度が少ないものから梱包を始めておきましょう。
いずれも早めにしておくことで、後々作業がスムーズに進むでしょう。
不動産会社または大家さんに退去連絡
引っ越しが決まったら、現住居の不動産会社または大家さんに退去連絡をしましょう。
一般的には退去日の1ヶ月前までが一般的ですが例外の場合もあるため、あらかじめ契約書を確認しておくとよいでしょう。
また、駐車場を借りている場合も忘れず連絡しておきましょう。
引っ越し方法・日時を決定
知り合いに手伝ってもらうなどして自力でやるのか、引っ越し業者に頼むのか、どのように引っ越しをするか決めましょう。
引っ越し業者に頼む場合:2〜4月や土日祝日は繁忙期なのでその日を避けると費用が抑えられる場合があります。そのほかに時間帯にあわせた深夜・早朝割増や、豪雪地帯では冬季割増が発生する場合があります。
引っ越し料金相場を確認し複数の業者の見積もりをとって決めましょう。
自力で引っ越す場合:レンタカー会社で軽トラや大型車を手配したり、スーパーなどで段ボールなどの梱包資材を調達しておきましょう。
室内の清掃・不用品や粗大ゴミの処理
引っ越しの準備は引っ越し業者選びや電気やガスなどのライフラインの変更手続きなど、もれなくする必要があります。手続きと並行して、室内の掃除やゴミ処分などの部屋の片付けを行いましょう。
部屋にある荷物を、いる物といらない物に分けるとスムーズに片付くでしょう。
その際、いらない物がたくさん出てきて処分方法に悩むこともあるかもしれませんね。
そういう時はフリマアプリやリサイクルショップで売ってみてもよいでしょう。
・粗大ゴミ等はすぐ捨てれるわけではなく各自治体の業者に回収依頼をする必要があるので、事前に調べておきましょう。
・建物によって敷金の中からハウスクリーニング業者の利用が必須になっている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
引っ越しの1〜2週間前までにやること
引っ越しの1〜2週間前は、主にライフラインや保険などの手続きと役所での変更手続きなどですが、並行して引っ越しはがきや引っ越し挨拶品の用意もしておきましょう。
ガス・電気などのライフラインの使用停止と開始手続き
事前に、電気やガスなどのライフラインの使用停止手続きと使用開始手続きを済ませて、スムーズに利用できるようにしましょう。
ガス・電気・水道
業者により異なりますが、基本的には契約中の会社に電話連絡かインターネットでできます。
ガスは供給会社から委託を受けた係員が訪問しメーターガス栓を閉めるため、立ち合いが必要です。
インターネット
新居でも継続して利用する場合:契約済プロバイダへ移転手続きします。
新居でプロバイダを変更する場合:新規プロバイダと契約し旧プロバイダに停止手続きを申し出ます。
継続・変更のどちらも旧居での回線停止と新居での開通工事が必要です。
電話
固定電話の移転・引っ越しには開通工事が必要な場合があります。
NTT(局番なしの116番)に連絡して早めに工事の予約をしておきましょう。
電気やガスなどのライフラインの引っ越し手続きを、まとめて一括でおこなえる引越れんらく帳というサービスもおすすめです。
その他の変更手続き
その他にも色々な変更手続きがありますので、チェックして漏れのないようにしましょう。
郵便局の転送手続き
クレジットカードの住所変更
NHKの住所変更
衛星放送・ケーブルテレビの住所変更手続き
新聞の移転手続き
銀行口座の住所変更
携帯電話の住所変更手続き
新居の住所が確定していれば、引っ越し前でも手続きできる場合もあるので早めにしておきましょう。
賃貸住宅に住んでいた方は、郵便局での転送手続きを怠ると個人情報が新しい住人に漏れてしまうことになるので気をつけましょう。
保険の手続き
火災保険や地震保険などの大事な各種保険も、利用している保険会社か代理店に連絡して契約変更手続きを行いましょう。
保険料は対象となる住まいの居住形態や立地エリアなどで異なり、住所変更手続きのほかに保険料金の再計算が必要ですので、早めに確認しておきましょう。
空白期間のないよう手続きをしましょう。
保険は契約期間しか補償されないので、保険適用期間外に損害が発生したら多大なリスクを負うことになります。火災保険は途中で解約しても、残りの保険期間の保険料は返金してもらえるので安心です。
役所での手続き(必須)転出・転居届
ここでは、役所で必ず行わなければならない転出・転居届の手続き方法をあげていきます。
同じ市区町村へ引っ越す場合
旧居を管轄する役所へ転居日から14日以内に転居届を提出します。
他の市区町村へ引っ越す場合
引っ越し前に転出届を、引っ越し後に転入届を提出します。
引っ越し前:旧居管轄の役所へ転出日14日前から当日までに転出届を提出、転出証明書を受け取ります。
引っ越し後:新居管轄の役所へ転入日から14日以内に転入届と転出証明書を提出します。
罰金5万円が科されるため注意しましょう。
手続きは期限が定められていて、違反者には他の市区町村へ引っ越しする場合にマイナンバーカードを利用して、本来必要な転出証明書なしで特例転出・特例転入が行えます。
役所での手続き(該当する場合)
こちらは該当する場合に必要となる手続きです。ご自身について対象になるか確認して手続きしましょう。
国民健康保険の住所変更手続き
勤務先の保険に加入していない自営業や会社を退職した人は、国民健康保険の手続きが必要です。
・同じ市区町村に引っ越す場合
旧居を管轄する役所に行き、転出後14日以内に住所変更の手続きを行ってください。
・他の市区町村へ引っ越す場合
転出後14日以内に旧居の市区町村で国民健康保険の資格喪失手続きをします。
新居先で転入後14日以内に新たに加入する必要があります。
印鑑登録の廃止手続き
印鑑登録とは、お手持ちの印鑑が本人のものであると公に証明する手続きのことです。不動産取引や自動車登録などの、いざ必要になった時に困らないよう早めに手続きしておきましょう。
・同じ市区町村内に引っ越す場合
役所へ転居届を提出した時に印鑑登録上の住所も自動的に変更されますので、あらためて印鑑登録する必要はありません。
・他の市区町村に引っ越す場合
旧居管轄の役所で印鑑登録を抹消(廃止)し、新居管轄の役所で新しく印鑑登録の手続きをする必要があります。
そのほかに
マイナンバーカードの住所変更手続き
児童手当の住所変更または受給事由消滅届の手続き
介護保険被保険者の住所変更または返納手続き
ペットの(犬や特定指定動物)の登録変更手続き
なども該当する方は忘れずに行いましょう。
子供の転園・転校手続き
学校に通う子供や保育園や幼稚園に通う子供がいる場合は、すみやかに転校・転園手続きを行いましょう。
・幼稚園の転園手続き
幼稚園に転園するには親子の面談、入学金、提出書類が必要です。住民票とあわせて入園先に提出しましょう。
転園先が決まりしだい現在通っている幼稚園に、いつまで在園していつごろ退園するのか伝えましょう。
・保育園の転園手続き
転園したい保育園が決まり次第、各自治体の決められた窓口(保育課入園・認定係)に必要書類を提出しましょう。
無事に認可が下りれば、保育園に転園することができます。
・小学校や中学校や高校の転校手続き
小学校や中学校や高校の転校手続きは、引っ越す場所と公立か私立なのかによって異なります。
原付自動車の廃車手続き
他の市区町村へ引っ越しする人で、バイクや原付自転車を所有している人は旧居管轄の役所でナンバープレートを返却し、「廃車証明書」をもらったら、新居管轄の役所に提出しましょう。
引っ越しはがきや引っ越し挨拶品の用意
引っ越したことを報告するお知らせのはがきや、今住んでいる近隣の人達と引っ越し先の近隣の人達に渡す挨拶品を準備しておきましょう。
引っ越しはがきの用意
友人だけでなく、職場でお世話になった人達などにも送りましょう。引っ越しが終わって3ヶ月以内にはお知らせするのが良いとされています。
上司や目上の人には、ちゃんとはがきでお知らせする方がよいでしょう。
旧居と新居での引っ越し挨拶品の用意
旧居、新居ともに引っ越し挨拶に行くときに渡す手土産を準備しておきましょう。
お菓子などの食品にする場合は賞味期限を確認しておきましょう。
引っ越し前日までにやること
引っ越し前日までにやることは主に、家具家電の搬出準備、梱包やゴミ出し、新居と旧居の掃除、新居のレイアウト決め、旧居の近隣へ挨拶などです。
前日になって慌てることのないように、期間に余裕を持って行いましょう。
家電や家具の搬出準備
当日にスムーズに作業ができるように準備しておきましょう。
特に冷蔵庫と洗濯機の水抜きを怠ると、荷物を濡らしてしまう可能性があるので忘れないようにしましょう。
冷蔵庫と洗濯機の水抜き
冷蔵庫は電源を抜いて、翌日水受けに溜まった水を捨てます。中身はクーラーボックスで保管、もしくは処分しておきます。
洗濯機は、蛇口を閉めて給水ホースと排水ホースの水を抜き、取り外しておきます。
ストーブ
石油ストーブは灯油を使い切り、空焚きで中に残っている灯油が無いようにします。
パソコンのバックアップ
パソコン自体は新しいものに買い替えることはできても、データは復旧するのが難しいため万が一、引っ越しの最中に破損してしまった場合に備えて、データのバックアップをとっておきましょう。
家具や家電の配線は、どの機器の配線か自分でわかるように、事前にテープでまとめて名称を書いてしまっておくと復旧が楽になります。
直前まで使用するものの梱包・ゴミ出し
家具の解体、家電梱包や引っ越し当日まで使うものの梱包は、引っ越しの5日前〜前日までにはしておきましょう。
キッチン用品や洗面用具などの引っ越し当日まで使う可能性があるものは、当日まで段ボールにまとめて封をせずに置いておくと、すぐ取り出せて楽です。
また、トラブルを避けるために貴重品などの大切なものや、当日に必要な書類は段ボールに詰めずに自分で運びましょう。
旧居の掃除
賃貸物件の場合、引っ越し後にハウスクリーニングがされますが、自らも旧居を掃除しておきましょう。そうすることで修繕費用を抑え、敷金がいくらか返金される可能性があります。
掃除は隅々まで完璧にする必要はなく、ポイントを押さえてきれいにしておけば問題ありません。
掃除の際のチェックポイント
壁のヤニ汚れや床の傷。
窓ガラスの汚れ。
シンクまわりの水垢や換気扇やレンジフードの油汚れ。
洗面所の流し台の水垢や鏡の汚れ。
浴室の天井や壁の汚れ。
新居の掃除や下見
ハウスクリーニング済みでも汚れている可能性があり、退去時のトラブルを防ぐために、新居の掃除や下見をしておきましょう。
掃除をする際に一緒におこなうと良いこと
カーテンレールのホコリ取り。
後々床に落ちるのを防ぐために、照明器具のホコリ取り。
コンロ周りに、汚れ防止シートや隙間カバーの設置。
換気扇に不織布のフィルター設置。
浴室のカビ対策、鏡の曇り止め。
トイレの蛇口下にトイレタンク洗浄剤、便器内には押すスタンプタイプの洗浄剤設置。
新居のレイアウト決め
引っ越し当日、あわてずスムーズに作業できるように家具の配置をある程度決めておきましょう。
家具の配置を決める方法は2つあります。
・家具配置シュミレーションアプリやソフト
自由に間取り変更ができる本格的なタイプから、家具を動かすだけの簡単なタイプなど自分に合ったアプリを選んでみましょう。
・手書きの間取り図を使う
スマホやパソコンが苦手で、もっと簡単に家具配置を決めたい方は手書きで間取り図を書くだけでもイメージがつきますね。
家具の配置を決めるポイント
・人や物の導線を配慮する。
・広く見えるように配置する。
旧居の近隣への挨拶
引っ越し当日や直前は忙しく、挨拶に行く時間がなくなる可能性があるので、旧居の近隣への挨拶は遅くとも引っ越しの前日までには済ませておきましょう。
引っ越しの当日にやること
引っ越しの引っ越し当日はどうしても作業に手一杯で慌ただしくなってしまい、やるべきことを忘れがちですが事前に段取りを把握しておけば、スムーズに作業が進むでしょう。
最終の荷造りと搬出・引っ越し料金の精算
直前まで使用していたものを段ボール箱に詰めて荷造りを終わらせます。
引っ越し業者に頼んだ方は、代表者が業者に指示を出しましょう。
その際、引っ越し料金の精算を行いましょう。
精算のタイミングは会社によって異なりますが、作業開始前に支払いを済ませるのが一般的です。
ライフラインの開栓・開通
新居にてそれぞれのライフラインの開栓・開通を行いましょう。
電気:ブレーカーをあげる。
水道:元栓を開ける。
ガス:業者の立ち会いのもとで開栓。
旧居でのライフラインの手続きは事前に済ませてあるので当日に行う作業はありませんが、ガスの開栓に立ち会いと精算が必要な場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
新居の近隣へ挨拶回り
新居に到着したら、できれば作業前に挨拶をした方が安心です。「これからお世話になります。」という気持ちや、騒音などによるお詫びの気持ちを込めて粗品を送りましょう。
・挨拶が必要なのは一般的に一戸建ての場合は向こう三軒両隣と自治会の世話役。マンションやアパートの場合は上下左右の部屋と管理人。
・挨拶のタイミングは引っ越し当日〜遅くとも1週間後くらいまでの10時〜18時頃までが目安。(不在の場合はポストに投函やドアノブにかけておく。)
まとめ
ここでは引っ越しする時に退去までにやることを挙げましたが、引っ越しが済んでからもやることがまだたくさんあります。
後で困ることのないように、もれなく行いましょう。
引っ越しは大変な作業ですが、事前準備をしっかりして作業の流れとやることを把握していれば、スムーズに引っ越しを進めることができるでしょう。
また引っ越しは、保険や電気やネット料金などの見直し・所持品の見直しができる良い機会です。
これを機にいろいろ見直して、新しい気持ちで新生活をスタートさせましょう!