本記事を読んでいるみなさん。
引っ越しする日が決まったものの、洗濯機について次のような疑問が浮かんできたのではないでしょうか?
- 洗濯機って毎日使ってるけど、いつ引っ越しの準備をすれば良いの?
- 取扱書を見てもわからない!
- 洗濯機の水抜き方法?何だか大変そう。必要なの?
- 自分で出来るの?業者さんにお願いできるの?
- 引っ越し費用を抑えたいから自分で出来る限りやりたい!
- 寒くて内部の水が凍結してる!解決法は?
本記事では、これらの疑問や、注意点など詳しく説明します。
では、早速みていきましょう!
引っ越しの準備で洗濯機の水抜きをするべき理由
結論から言いますと、水抜きは必要です。
では何故必要なのか、理由とともに見ていきましょう。
次のように理由は3つあります。
- 故障の原因
- 運搬中の水漏れ(新居や他の家具家電を汚す)
- 洗濯機の重量が増えるので運搬時の負担が増える
洗濯機の水抜きのタイミング・所要時間30分~1時間
洗濯機の水抜きは、前日が最もベストタイミング。
そして、水抜きの所要時間は約30分~1時間程度です。
なぜならば、引っ越し2日前以前に水抜きをすると、新居へ引っ越し設置するまでは使用不可になるからです。
また、所要時間から考えて当日でも可能ですが、それだと完全には内部の水を除去できません。
そのため引っ越し当日より、前日をおすすめします。
それでは、次は実際に水抜きする前に準備しておきたいものを紹介します!
洗濯機の水抜きの準備物
ドライバー
蛇口から洗濯機まで、給水ホースがついていますが、ネジでしっかりと固定されている場合はドライバーが必要です。
洗面器
給水ホースや排水ホースを取り外す際、水が溢れることがあるので、受け皿として前もって準備しておくと慌てずにすみます。
タオル(雑巾)
床が濡れてしまった時、すぐに拭けるよう準備しておきましょう。
ポリ袋(ビニール袋)
水抜き後、給水ホースや排水ホースを入れるためにあった方が良いでしょう。
また、水抜きの際に取り外した部品などがあれば、なくさないよう袋に分けて入れておきましょう。
取扱説明書
水抜きの方法や取り外し時の注意書きがあるか確認してみましょう。
取扱説明書によってはないものもあります。
洗濯機タイプ別の水抜きの手順
水抜きの作業は大きく分けて「給水ホースの水抜き」作業と「排水ホースの水抜き」作業に分けられます。
これらは、縦型式洗濯機とドラム式洗濯機とで多少違いがあるので、それぞれ説明します。
縦型式洗濯機の水抜き手順
大まかにいうと「給水ホースの水抜き」「排水ホースの水抜き」この順で行います。
【1】まずは給水ホースを水抜き
①洗濯機の中のものを全て出す。
②蛇口を閉める。
③普段通り標準コースで洗濯機を運転し、1分経過したら停止。
これをすることで、給水ホース内部に残っている水を抜くことができます。
④給水ホースを外す。
この時、水が溢れる可能性があるので、洗面器を受け皿にしてこぼれないようにしてください。
【2】次に排水ホースを水抜き
①再度電源を入れて、一番短い時間で脱水する。
この時、先ほど給水ホースから流れた水が、洗濯槽にまだ残っているので、脱水し洗濯機の中の水を捨てます。
②排水ホースを排水口から抜く。
この時、水が溢れる可能性があるので洗面器を使いましょう。
【3】最後に、部品をまとめる
給水ホースや排水ホース、外したネジ、金具などの細かい部品は、それぞれホースと部品に分けてビニール袋に入れておきましょう。
ドラム式洗濯機の水抜き手順
ドラム式洗濯機の手順は、
「給水ホースの水抜き」「糸くずフィルターの水抜き」「排水ホースの水抜き」
この手順で進めていきます。
縦型式洗濯機と殆ど手順が同じなので、ここでは糸くずフィルターの水抜きについてのみ詳細を説明します。(【1】と【2】は上記と同じなのでそちらを見てくださいね!)
【1】給水ホースの水抜き
【2】糸くずフィルターの水抜き
給水ホースを外した後、糸くずフィルターを緩める。
緩めたら水が出てくるため、ここでも洗面器を受け皿として使いましょう。
水が出なくなるまで水を出し切ったら、タオルで拭き元に戻します。
【3】排水ホースの水抜き
ここでも、上記の「縦型式」の場合と同様、再度電源をつけて一番短い時間で脱水してください。(縦型式【2】の①以後同様。)
【4】最後に、「縦型式」と同様、部品をまとめる
手順にそって水抜きをしたのに、洗濯槽からまだ水が残ってるような音がすることがありますが、これは正常で問題はありません。
この音の原因は、洗濯機が故障しないために付けてある部品「バランサー」です。
抜いてはいけないものなので、音がしても気にしなくて大丈夫です。
引っ越しにおける水抜き全般の注意3点
1.洗濯機の付属品を失くさないように
電源コードや、水抜きの際に外したホースや部品などの付属品を失くしてしまうと、引っ越し先で洗濯ができなくなるので注意しましょう。
2.持っていてはいけない部品もあるので注意
住んでいた住居に元々備えてあった部品は持って行ってはいけないので注意。
所有者が分からない場合は、管理人に確認をとりましょう。
特に「エルボ」と呼ばれる部品は管理人の所有物なので、間違えて持っていってしまうと原状回復費用を請求される恐れがあるので注意しましょう。
洗濯機パン(洗濯機設置場所)の排水管と、排水コースをつなぐL字型の接続部品。
(下記写真参照)
そいや今の部屋引っ越してきた時、洗濯機の下についてるエルボがなくてめちゃくちゃ困ったなぁ。結局業者さんが奇跡的に持っててその場で買った。
みんな!引っ越す時は、エルボ持って行っちゃダメだよ!部屋の備品だからね! pic.twitter.com/f3nqsnJmgt
— みく (@miku_euph) September 27, 2021
3.新居に設置可能か前もって確認しておく
搬入経路は通過可能かどうか
搬入経路が狭くて通過できない場合、クレーンで搬入可能な場合もありますが、別途費用2~3万円かかってしまうのでよく確認しておきましょう。
(新品の場合は購入店に相談すると洗濯機のサイズを取り換えてもらえる可能性もあるそうです)
洗濯機パン(洗濯機設置場所)に、洗濯機が入るか
新居の下見に行く際、賃貸物件ではすでに洗濯機パンが設置されているので、必ずメジャーで寸法を測定し、メモしておきましょう。
排水口や蛇口の場所の確認
洗濯機の真下に排水溝がある場合は、「設置台」などをつけて本体の高さを上げることができます。
購入したメーカーに問合わせてみることをおすすめします。
洗濯機と蛇口の高さが合わない場合、高さ調節可能な部品が市販品として売っているので、それを使用してみても良いでしょう。
実際は、カタログの寸法よりも大きいことがあるので、メジャーを使用するのがおすすめです。
洗濯機内やホース内の水が凍結していた時
冬季に屋外設置していると、水道管や洗濯機内、ホース内の水が凍結していることがあります。
凍結部位別に、溶かす方法を紹介します。
水道管が凍結
凍結部にタオルを巻いて、お湯をかける。
直接熱湯をかけると破裂の危険があるので注意しましょう。
洗濯機の内部が凍結
洗濯槽にお湯(40度以下3~4ℓ)を30~1時間ほど入れておく。
給水ホース、排水ホース内が凍結
ドライヤーをかけたり、ホースを取り外してお湯につける。
無理に動かすのは禁物!破損の危険があるので慎重に!
洗濯機の水抜きは業者に依頼できる
引っ越し業者から、事前に水抜きをしておくようにお願いされることがありますが、自分でできない場合は依頼可能です。
ただし、無料でしてくれる場合もありますが、多くは有料となるので前もって確認しておきましょう。
料金の相場をみていきましょう。
取り外し | 縦型式 | 1,500~3,000円 |
ドラム式 | 5000円~ | |
取付け | 縦型式 | 3,000~4,000円 |
ドラム式 | 9,000円~ |
・引っ越し業者に依頼する場合、水抜きの工程を省く場合がある。絶対に濡らしたくないものがある場合は、前もって自分で水抜きをしておきましょう。
(洗濯機をまわす時間が必要なため)
洗濯機の水抜きができない時
洗濯機が故障すると、洗濯機の運転が正常にできず脱水ができなかったり、洗濯槽に水が入ったまま停止してしまうと水抜きができませんね。
その場合は、引っ越し業者に事前に相談するようにしましょう。
故障はいつ起こるか分かりませんから、やはり水抜きは前日がベストでしょう。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
最後に、引っ越しの際の洗濯機の水抜きについて確認しておきましょう!
・水抜きは必須
・水抜きのタイミングは前日がベスト(当日でも可能だが前日が望ましい)
・水抜きの所要時間は約30分~1時間程度
・水抜きの手順は以下の手順で行う
「給水ホース」→「糸くずフィルター(ドラム式のみ)→「排水ホース」
・内部の水分が凍結している場合はお湯で溶かす
・水抜きは引っ越し業者に依頼可能(ただし有料の場合が多い)
・新居へ洗濯機が設置可能か前もってリサーチ
水抜きについて、理解していただけしょうか?
引っ越しは労力もお金も使います。
なるべく料金はおさえたいものですが、引っ越し前後の労力とお金を天秤にかけて考えてみましょう。
水まわりのトラブルは自分では解決が難しい場合が多かったり、まわりの住人の方へ被害を及ぼしたりする可能性もありますので、心配ならば引っ越し業者に依頼しましょう。
それでは、みなさんの引っ越しがどうか無事に終えることができますように!Good Luck!