引っ越し時エアコンも持って行きたい方は多いと思います。でも、「できるものなの?」と思う方は多いです。
結論から言うとできます!
しかし、エアコンの引っ越しをする際には様々なことへ注意する必要があります。
本記事では、引っ越し時エアコンを持っていく場合にかかる費用・依頼方法・よくあるトラブルをご紹介しています!
また、買い換えた方がお得なエアコンの特徴などもご紹介します!
それでは早速見ていきましょう!
引っ越し時エアコンを持っていく時にかかる4つの費用と依頼方法
引っ越し時にエアコンを持っていく場合にかかる費用は主に4つあります。
- エアコンの取り外し
- 運搬
- エアコンの設置
- その他追加料金
依頼方法は引っ越し業者とエアコンの専門業者によってことなります。
また、エアコンの引っ越しを家電量販店に依頼することはできません。
どちらに依頼する方が良いか判断するためにメリットデメリットも載せていますので、参考にしてください!
引っ越し業者の場合
引っ越し業者へエアコンの引っ越しを依頼する場合の内訳をご紹介します。
費用
取り外し | 取り付け | 運搬 | 追加料金 | |
引っ越し業者 | 約2~3万円 | 約3,000円~(※) |
(※)追加料金はエアコンの直しておいた方が良い部分にかかる費用です。
追加料金がかかる作業
上記の表を見てわかる通り、引っ越し業者へ頼む場合運搬もしてくれるため運搬中の故障を防ぐことができます。
依頼方法
引っ越しの依頼をする際に一緒に依頼することができます。
早めに伝えておかないと依頼を引き受けてくれない可能性がある。
引っ越し業者には、エアコンの移設もセットになっているプランがあるのでそちらを利用し利用にしましょう。
引っ越し業者へ依頼するメリットデメリット
メリット
- 引っ越しの見積もりとエアコンの引っ越しの見積もりがまとめてできる
- 運搬も一緒に行ってくれる
- 引っ越しとエアコンの引っ越しが同じタイミングで終わる
デメリット
- 引っ越し業者がエアコンの専門業者へ依頼するので手数料が必要になってくる。そのため、エアコンの専門業者へ依頼するよりも料金が高くなる
- 繫忙期は対応しいてもらえない場合がある
- エアコンの専門業者と直接やり取りできないので、トラブルにつながるケースもある
エアコンの専門業者の場合
費用
取り外し | 取り付け | 運搬 | 追加料金 | |
専門業者 | 約6,000円~ | 約13,750円~ | ー | 約1,000円~ |
8,800円~24,200円(セットプラン料金) | ー |
追加料金がかかる作業
- 高所作業
- 加湿・排気機能搭載エアコンの取付
- 壁穴あけ
- 配管の延長(円/m)
- ドレンホースの延長(円/m)
- 室外機の特殊設置(天吊り、壁面置き、2段置きなど)
- 配管を壁の中に埋め込む
- ダクトカバーの取り付け
- ブレーカーの交換
上記の表を見てわかるように運搬料が入っていない分料金は安くなっています。
また、エアコンの専門業者なので追加料金で様々なことをしてくれます。
依頼方法
Webサイトや電話での依頼することができます。
自分で探す必要があるので早めに探しておかないと引っ越し日に間に合わないことがある。
Webサイトに書かれている料金は取り外し取り付けのみの料金になっていることがあるのでその他にかかる料金についても確認するようにしましょう。
エアコンの専門業者へ依頼するメリットデメリット
メリット
- 専門のスキル・知識を持った人と直接やり取りできる
- 料金は引っ越し業者より安い
デメリット
- 運搬はしてもらえない
- 工事日の調節が大変
- 県外へ引っ越しの場合、別々の業者へ依頼しないといけな
エアコンの引っ越しでよくあるトラブル
エアコンの引っ越しをする際はトラブルに注意しましょう。
なぜなら、エアコンの引っ越しでは予期せぬ出費が発生しやすいからです。
エアコンの引っ越しでよくあるトラブルは2つ挙げられます。
- 追加見積もりが発生し異なる料金を請求される
- エアコンが故障する
追加見積もりが発生する
エアコンの引っ越しで最も多いトラブルは最初の見積もりから追加見積りが加わり異なる料金を請求されるというものです。
エアコンの取り外しや取り付けを行うまで発覚されなかったものを請求されるからです。
低品質の業者の場合、最初の見積もりでは格安の見積もり金額を提示してきますがエアコンの引っ越しが終了したころには多額の追加料金を請求してくる業者もいます。
追加見積もりのリスクを減らすには、事前に追加工事はないか、追加料金がかかっても追加工事の箇所が増えないか確認しておきましょう。
エアコンが故障する
エアコンの引っ越しでは故障するというトラブルも起こる危険があります。
エアコンは精密機器のため、プロの方に作業してもらっても接続不良・接続不良によるガス抜け・配線ミスなど様々な要因で故障します。
また、複数の専門業者や引っ越し業者へ依頼した場合、故障に原因がどこの業者なのかうやむやになってしまう場合があります。
エアコンが故障するリスクを減らすには、工事実績が多いエアコンの専門業者か補償のしっかりしているエアコンの専門業者へ依頼するようにしましょう。
エアコンを買い替えた方がお得な場合
人によってはエアコンを引っ越しするより買い換えた方がお得に住む場合があります。
エアコンの取り外し取り付けの相場(追加料金抜き)は約2~3万円です。
機種にもよりますが、約5万円ほどで新品のエアコンを買うこともできます。
また、購入すれば無料で取り付け工事を行ってくれるところもあります。
10年以上使っている場合
10年以上使っているエアコンは1~2年で故障してしまう場合があります。
せっかく2~3万円払って引っ越ししたのにまあ、新しいものを購入しなくてはならない事態になります。
まだ使えると思っていてもいつ壊れるかはわかりません。そのため、かえって出費が多くなってしまいます。
古いエアコンを使っている方は買い替えを検討してみてください。
省エネ機能が付いていない古いものの場合
省エネ機能の付いていないエアコンは、年間の電気代が大きく異なります。
そのため、長い目で見ると買い換えた方がお得になる場合が多いです。
年間では、約4,000円ほどの差になります。
引っ越しをきっかけににエアコンを新調しても良いかもしれませんね。
エアコンを使用する部屋の広さが異なる場合
部屋の大きさが異なる場合は、買い換えた方がよさそうです。
例えば6畳用のエアコンを12畳の部屋で使用する場合、エアコンの利きが悪くなってしまいます。反対に、12畳用のエアコンを6畳の部屋で使用するとエアコンが利きすぎてしまいます。
部屋を最適な温度で保つためには部屋の大きさにあったエアコンにするべきです!また、これは電気代にも大きくかかわってきます。
部屋の大きさが大きく異なる場合は、エアコンの買い替えをおすすめします。
エアコンを選ぶ際の注意点とお得に買う方法
エアコンを選ぶ際の注意点
エアコンは正しく選ばないと年間で1万円以上損してしまいます!
そこで、エアコンを選ぶ際の注意点4つをご紹介します!
- コンセントの種類
- 適用畳数
- 省エネ機能
- その他の機能
「注意点1」コンセント数
エアコンを買いに行く際は、コンセントの形を確認してから行きましょう。
コンセントの形によってボルト数アンペア数が異なります。
ボルト数アンペア数が違うものを使用していると事故の原因に繋がるので必ず確認しましょう!
写真を撮っていくことで間違える心配がないです!
また、10年以上前から付いているエアコンは専用回路がないため新しいエアコンを取り付ける際に、コンセントを増やす工事が必要になります。工事のみの依頼よりエアコン購入と一緒にしてもらう方がお得になります。費用は、約15,000~20,000円程度です。
また、ブレーカー工事の依頼も一緒に頼め、費用は2,000円~3,000円程度かかります。場合によって購入と同時なら無料の場合もあります!
「注意点2」適用畳数
家電量販店のエアコンコーナーでは、「鉄筋:〇畳、木造:〇畳」と書かれています。
マンションや団地の場合は鉄筋を目安に、戸建てやアパートの場合は木造を目安にしてください。
また、エアコンのkW(冷暖房時のパワーの数値)でエアコンを選ぶこともできます。
「注意点3」省エネ機能
エアコンの省エネ機能の違いは各メーカーのエアコンの種類によってグレードが異なります。
結論から言うと、上位機種の方が本体は高いが電気代が安いのでこちらを購入する方がお得です。
もし、現在のエアコンの性能が良いものの場合、グレードを下げたものを購入すると電気代があげってしまうかもしれません。そのため、1年間で1万円以上差がつくことになります。
購入の際には、年間電気代やAPF(通年エネルギー消費効率)、消費電力を確認するようにしましょう。
1のエネルギーを何倍にできるかというエネルギー性能を表したもの。数値が大きいほどエネルギー消費効率が優れている。
高いものは7以上、低いものは5以下
APFは冷暖房時の両方を合わせた平均値に対し、消費電力は冷房時暖房時にそれぞれ最低(快適温度時)〇w~最高(運転し始め)〇wと書かれています。そのため、消費電力を確認するのが一番いい方法だと思います。
「注意点4」その他の機能
エアコンには様々な機能を搭載したものがあります。本記事では、下記の4つの機能をご紹介します。
- お掃除機能
- センサー
- Wi-Fi接続
- イオン機能
お掃除機能
運転していないときに、自動でエアコン内を掃除してくれる機能です。
自動で掃除をしてくれますがシーズン前には自分で掃除をする必要があります。
また、エアコンクリーニングを依頼する場合にお掃除機能が付いていると、3~4時間と長時間かかってしまったり掃除を引き受けてもらえなかったりします。
そのため、お掃除機能は付いていないものでも大丈夫です。
センサー
赤外線センサーで人の動きを感知したり床や壁の温度を測ったりして快適に過ごせるように調節してくれる機能です。
この機能がなくてもサーキュレーターを同時に使うことで快適に過ごせます
Wi-Fi接続
スマホにメーカー専用アプリを入れることでスマホがリモコンとして使えるようになります。また、操作は室外からでも可能です。
他に、空気清浄加湿機やスマートスピーカーと連帯することでより快適な空間になります。
イオン機能
空気中に放出してイオンが、菌や花粉などのアレル物質やにおい分子と反応し、除菌・脱臭の効果があります。また、エアコン内部にもイオンが充満しているのでカビの抑制にもつながります。
お得に買う方法
ここまでエアコンを買う時の注意点をご紹介してきましたが、ここからはお得に買う方法をご紹介します!
それは、まとめ買いです!
家電量販店によって少しずつ異なりますが、同一家屋・同一工事であれば2台目以降から〇%引き・最大〇万円引きなど様々な方法で値引きされます。
そのため、年に一台ずつ買い換えるよりまとめ買いした方がお得に買い換えることができます。
また、お得に買えるのは新モデルが発売される前後の旧モデルです。
エアコンの処分方法
エアコンを買い換えた際に困るのがエアコンの処分方法です。
エアコンを処分する際には『家電リサイクル法』で細かく決められているので注意しましょう。間違った処分をしてしまうと、罪に問われたり処分費用の高額な請求書が届いたりと大変なことになってしまいます。
エアコンを処分する方法は7つあるので、1つずつ解説していきます。
- 家電量販店に依頼
- 指定取引場所に持ち込む
- リサイクルショップへ持ち込む
- 買取専門の業者へ依頼
- オークション・フリマアプリで出品する
- 不用品買取業者に依頼
- 取り外さずそのまま家に置いておく
上記6つは時間がかかります。そのため引っ越し日の2週間前から行動しておきましょう!
家電量販店に依頼
家電量販店に依頼する場合も2つの方法があります。
下取りに出す
エアコンを買い換える際に古いエアコンを下取りしてもらうことでエアコンの処分ができます。
また、この処分方法のメリットとして下取りをすることで新しいエアコンの値引きを行っているお店があります。
古いエアコンの処分ができ、新しいエアコンが安く手に入るのでとてもお得な方法です!
家電量販店に処分の依頼をする
こちらの処分方法は無料ではありません。エアコンを処分する際に分解する手間や運搬の料金を請求される可能性があります。
こちらの処分方法を利用する前必ず、家電量販店へ確認を取り納得の上でご利用ください。
指定取引場所に持ち込む
指定取引場所へ持ち込む場合は、郵便局でリサイクル券を購入してください。
リサイクル券の購入が済んだらお近くの指定取引場所へエアコンを持ち込みます。
詳しくは一般財団家電製品協会家電リサイクル券センターのHPをご確認ください。
リサイクルショップへ持ち込む
まだ使用できるエアコンは、リサイクルショップに相談してみましょう。
一般のリサイクルショップではエアコンの買取を行っていないところが多いので事前に確認してみてください!買取OKであれば、工事料金についても事前に確認してみましょう。
きれいな状態で問題なく動く場合や、製造年月日が5年以下のものなら買い取ってもらえる場合があります。
買取OKな場合は運転確認のため自分で外さないようにしてください!
買取専門の業者へ依頼
依頼する場合はインターネットサイトで、簡単に見積もりができるので気軽に査定してみましょう。金額に納得してから依頼することができるので安心です。
オークション・フリマアプリで出品
エアコンはオークション・フリマアプリで出品することも可能です。
しかし、売れない可能性もあります。
そのため、引っ越し時に荷物が増えてしまいます。
引っ越し時の処分方法としてはあまりおすすめできません。
不用品買取業者へ依頼
手っ取り早く処分したい方は不用品買取業者への依頼がおすすめです。
引き取りに多少の料金がかかりますが、すべての作業に対応しているので、楽に処分することができます。
取り外さずそのまま部屋に置いていく
賃貸物件の場合部屋にエアコンを置いたまま引っ越すこともできます。
しかし、管理人や管理会社の許可が必要です!
賃貸物件では借りた側貸した側の双方に「現状回復義務」が発生するからです。
入居時と同じ条件に戻して次の人に貸さなくてはいけないという義務のこと。
現状回復義務が適応されるものの例として“フローリング・壁の傷“があげられます。
傷がついた場所をきれいにするために修復費用を払う必要があるのは「現状回復義務」があるからです。
多くの人は、エアコンは付いていても問題ないから「現状回復義務」に入らないと思ってしまいがちです。しかし、次の入居者がエアコンを持っていた場合、付いていたエアコンが邪魔になってしまします。
このようなことをなくすために「現状回復義務」があり、管理人や管理会社へ許可をもらう必要があるのです。
エアコンを置いていきたい場合は事前に確認しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
引っ越し時にエアコンを持っていく場合にかかる費用・依頼方法・よくあるトラブルなどをご紹介してきました!
重要なポイントをまとめておきます。
・エアコンの引っ越しでかかる4つの費用
- エアコンの取り外し
- 運搬
- エアコンの設置
- その他追加料金
・引っ越し業者に依頼する方法は、引っ越しの依頼をする際に一緒に依頼する。また、セットプランを利用する。
・エアコンの専門業者に依頼する方法は、Webサイトや電話での依頼する。
・エアコンの引っ越しでよくあるトラブル
- 追加見積もりが発生し異なる料金を請求される
- エアコンが故障する
エアコンの引っ越しは故障するリスクがあります。時は、買い換えた方がお得になる場合もあります。
生活には必需品なので買い換えるかそのまま引っ越すかよく考えるようにしましょう。
近年ではYouTubeでエアコンの取り外し取り付けの動画を見ながら自分でもできますが、本記事で紹介しないのはとても危険だからです。
業者へ依頼しないで自分で取り外し取り付けを行った方が安く済むと思われている方は多いと思います。しかし、自分でやると怪我したり故障したりとリスクの方が大きくなります。怪我・故障した際にはそこでお金がかかってしまいます。
そのため、業者へ依頼するようにしましょう。