これから引っ越しをされる方や、今後する可能性のある方は「単身パック」というのはご存じでしょうか?
「単身」と聞くと、単身赴任や一人暮らしを想像しますよね。家族と一緒に住んでいた住居を離れて一人で暮らしていく方は絶対知っておきたい情報が「単身パック」です。
今回の記事では、単身で引っ越しされる方に知ってもらいたい「単身パック」のメリットやデメリット、金額など徹底解説していきたいと思います。これを読んで引っ越しのやり方の選択肢が増えれば嬉しいです^^では早速見ていきましょう!
単身パックとは
単身パックとは、定められたサイズのコンテナボックスに自分の荷物を詰めてそれを運んでもらうサービスのことです。「単身」とついているように運べる荷物の量は少なめです。ではこのサービスのメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
単身パックのメリット(利点)
①普通の引っ越しより格段に安く済む
普通の引っ越しでは、運ぶトラックのサイズ、作業スタッフの人数に応じて料金が変わってきますが、「単身パック」ではコンテナボックスの個数で料金が決まってきます。運ぶ荷物の量が少ない人なら、トラックのサイズで料金が決まるよりコンテナボックスで料金が決まるほうが無駄なく安く抑えることができるということです。
②訪問による見積もりが不要になる
普通の引っ越しでは、荷物がどれだけあるのかの確認や、それに応じての引っ越し料金の提示などの作業を実際に自宅まで訪問してもらって行うことになります。また、単身パックでは、決まったコンテナボックスのサイズに収めるだけなのでどれだけの荷物があるのかの確認や料金設定などをする必要がないため、訪問による見積もりをする必要がありません。
単身パックのデメリット(欠点)
①決められたサイズのコンテナボックスなので荷物が入らないことがある
単身パックの一番の欠点はこれといっても良いでしょう。普通の引っ越しでは、荷物の量でトラックのサイズを決めていくパターンになりますが、単身パックは決められたサイズのコンテナボックスなので入りきらない場合は自分で運ぶか、また別にお願いしなければなりません。二度手間になるうえ、金額も結局普通の引っ越しより高くついてしまうこともあるので荷物の量は要チェックしましょう!
②当日に荷物を受け取ることができない
通常の単身パックでは、荷物の搬出をした日の翌日以降に搬入になります。普通の引っ越しでは、その日のうちに荷物をトラックに積み込んでそのまま新居に運ぶので距離によりますが、その日に搬入が可能です。荷ほどき作業が早く行えるのは普通の引っ越しになります。
各業者別サイズ比較
引っ越し業者 | コンテナボックスのサイズ |
---|---|
ヤマト運輸 | 高さ170cm、幅104cm、奥行き104cm |
日本通運 | Sサイズ 高さ155cm、幅108cm、奥行き74cm
Lサイズ 高さ175cm、幅108cm、奥行き104cm |
サカイ引越センター | 高さ144cm、幅105cm、奥行き75cm |
西濃運輸 | 高さ170cm、幅115cm、奥行き128cm |
この4社で比べてみると西濃運輸が一番大きいコンテナボックスを使っているみたいですね。では、金額のほうはどうなっているのでしょうか。
各業者別金額比較
引っ越し作業は何かとお金が必要になってきますよね。できれば少しでも費用は押さえたい・・・。単身パックは少ない費用で引っ越しできるのが特徴です!そんな単身パックの金額は各業者でどのくらい違うのでしょうか?
引っ越し業者 | 単身パックの金額 |
---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | 同一市区内 15,400円
東京~大阪 30,800円 |
日本通運 | 同一市区内 Sサイズ 19,800円
Lサイズ 22,000円 東京~大阪 Sサイズ 28,600円 Lサイズ 34,100円 |
サカイ引越センター | 要問合せ |
西濃運輸 | 同一市区内 41,800円
東京~大阪 49,500円 |
単身パックの加算料金
ヤマト運輸にて加算料金が発生する場合
・集荷日、お届け日が土曜・日曜・祝日であるとき
どちらかが土日祝日の場合:+2,200円(専用ボックス2本のときは+4,400円)
どちらとも土日祝日の場合:+4,400円(専用ボックス2本のときは+8,800円)
・加算料金の対象期間であるとき
3/20~4/10の期間:+5,500円(専用ボックス2本のときは+11,000円)
・集荷やお届けの時間指定があるとき
どちらかが時間指定の場合:+1,100円
どちらとも時間指定の場合:+2,200円
※時間指定のときは専用ボックスの本数による加算料金の変化はありません。
日本通運にて加算料金が発生する場合
・配達時間が夜間(18~21時)のとき:+2,200円
・配達日が土日祝日のとき:+2,200円
・配達日が土日祝日で夜間のとき:+4,400円
・加算料金の対象期間(3/16~4/15)であるとき:+5,500
サカイ引越センターにて加算料金が発生する場合
・配達日が土日祝日のとき:+1割
・加算料金の対象期間(3月~4月)であるとき:+4~5割
西濃運輸にて加算料金が発生する場合
・配達時間が夜間(18~21時)のとき:1ボックスにつき+3,300円
・配達日が土日祝日のとき:1ボックスにつき+2,200円
・加算料金の対象期間(3/15~4/10)であるとき:1ボックスにつき+5,500円
通常の引っ越しサービスとの料金比較
ここまでは各業者ごとの単身パックに関する料金を比較しましたが、通常の引っ越しサービスとの料金の違いはどのくらいあるのでしょうか?
引っ越しサービス | 単身パック | |
市内での引っ越し | 29,700円 | 19,250円 |
県内での引っ越し | 32,500円 | 24,150円 |
遠距離での引っ越し | 77,970円 | 34,650円 |
※この料金は以下の記事より参考にさせていただきました。
単身の引越し見積もり – 値段の目安と単身向けパックの料金比較
近距離なら1万円ほど、遠距離ならそれ以上お安いことが分かりますね。
単身パックの料金例(繁忙時期で休日に市内引っ越しの場合)
19,250円(基本料金)+2,200円(土日祝日配達)+5,500円(繁忙時期)
=26,950円
このように休日に配達したり、繁忙時期になったりするとその分加算されて場合によって通常の引っ越しプランと変わらないくらいになる人もいます。さらには、入りきらなかった荷物を別に運んでもらったり、家電の取り付けや家具の組み立てなどもお願いすることになると通常の引っ越しより高くつくことになります。
こんな人に「単身パック」はおすすめ!
ここまで単身パックの説明をしてきましたが、実際にはどんな人が単身パックを使うと良いのでしょうか?
こんな人に「単身パック」はおすすめ!
・荷物量が少ない人
単身パックではコンテナの大きさが限られているので、それに入りきる荷物量の人におすすめです。(ベッドや3ドアの冷蔵庫、ソファなどは入らないことが多いのでそれらを持っていくときは単身パックはお勧めできません)
・当日荷物を受け取らなくてもいい人
単身パックは集荷をしたその日に新居に届けてもらうのは基本不可能なので、当日に荷物を受け取らないでいい人におすすめです。
・家具の解体・組み立て、家電の取り外し・取付を自分で行える人
単身パックでもこのようなサービスをしてもらえるのですがそれを行うと料金が加算されて高くついてしまいます。すべてして貰うとなると、通常プランで行ったほうがいいといえるでしょう。
これまでの説明のように、荷物が多くてコンテナボックスに入らなかったり、家具の組み立てや家電の取り付けなどが必要となる方は料金が加算されて普通の引っ越しより高くつく恐れがあります。なのでこのようなポイントを押さえている方は単身パックでお得に引っ越しすることが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「単身パック」ときくと、お得そうだなと思う響きではありますが、誰しもがお得にできるとは限らないということはご理解いただけましたか?
最後に単身パックのポイントをおさらいしましょう!
単身パックのメリット
・普通の引っ越しより格段に安く済む
・訪問による見積もりが不要になる
単身パックのデメリット
・決められたサイズのコンテナボックスなので荷物が入らないことがある
・当日に荷物を受け取ることができない